"Thursday of a nightmare"

悪夢の木曜日と呼ばれる事件が世界中を駆け巡る。

人工衛星が南極大陸へ落下するという事故が発生し、数トンの氷を海へと落下させる。

結果、世界の海面は数cm上昇してしまう。

地球の温暖化に伴い、南極大陸の氷が溶けてしまう危険性が論じられている中、

こうした事件が人々を悪夢へと誘うことになった

北極の氷は溶けてしまったところで、海面の推移はたいして変わらないのだが、

陸の上…南極大陸の上にある氷が溶けてしまうことは許されることではなかった

小さな衛星の落下の影響は微々たる物であったのだが…

これが巨大な隕石であったのなら人の生活圏が縮小してしまう

こうした危機感から逃れる為に打ち出されたのが、

人類の夢とも言うべき宇宙への移民だった

技術革命が起こり、新たな産業が確立し始める

宇宙空間への移民計画…

スペースコロニー、月面都市、軌道ステーション、

軌道エレベーターといった建造物が次々と誕生する。

宇宙進出に対して否定的な見解を持つ国、

企業は大規模なテラフォーミングによって地球環境を改善し、地球上で生活圏を確保すべしと主張。

"イコノスタスの壁"…来るべき海面上昇に向けて、

陸地を守るべく建設される巨大な建造物を築くプロジェクトがスタートする。

宇宙派と地球派、両者の思惑は交錯し対立を深める。

妨害工作、産業スパイ、局地的なテロ活動が活発化していく中、

諜報・破壊活動のプロフェッショナル組織の暗躍は、

行政レベルで対処できない段階にまで到達していた。

政府・企業は彼等を"賞金首"として狩り出す事を方針として定め、

"賞金稼ぎ"という新たな職業が生まれる。

地球圏は混迷の度合いを深め、迷走を続ける…